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5号機の扱い方
 5号機を取り巻く環境の見通しと機種選定する上でのポイントについて触れてきました。今回は5号機の育成及びリピーターの獲得という観点から「どのように5号機を扱っていけば良いのか」について、2006年12月に行いました「プレイヤーアンケート調査結果」を検証しながら述べていきたいと思います。
まず、2006年12月度アンケート調査結果をもとに、「プレイヤーが座りやすい台・稼動しやすい台」(下記グラフ参照)について、回答の多かったものから順に見ていきたいと思います。
プレイヤーが座りやすい台 稼動しやすい台
(1)「天井近くまでハマっている台」33.0%、「チャンスゾーンや当たりやすいゾーンで放置してある台」31.1
このような台が放置されていれば、私でも時間があれば迷わず座って遊技を始めるのですが、プレイヤーのアンケート結果でも、全体の3割以上の人が同様の回答をし、稼動動機の第1位となりました。ここでいう「天井」や「チャンスゾーン・当たりやすいゾーン」などは4号機のAT機能やストック機能を搭載した遊技機特有の産物であり、5号機の時代になればこのようなものは関係がなくなると思われがちですが、そうではありません。5号機でもいわゆる「設定変更後のリセットモーニング」的な要素を搭載した遊技機や「特定の条件を満たすとチャンスゾーンや天井機能が作動する」遊技機が登場してきているのです。
これらの機能は、メーカー開発者の思惑としては、「お客を呼ぶ要素」として盛り込んでおり、当然のこととしてこの「チャンスゾーン・天井機能など」は全体の出玉率に算入されているため、平常のホール営業において活用していただいても問題はありません。遊技機の個々の特性をしっかりと把握し、それぞれの特性を活かした使い方をすることが、「プレイヤーが思わず座りたくなるような遊技台」の提供に繋がるのだと思います。
ここで注意したいのが、パチスロを遊技するプレイヤーは意外にも5号機のこういった特性を知らないという点です。表2は2005年5月に実施したアンケートの結果ですが、個別機種の詳細な特性を記した「パチスロ必勝本・攻略本」から情報を得るプレイヤーは約36.5%と、6ヶ月前の時点では決して少なくはありませんでした。ただここ3ヶ月でみるとこれら「パチスロ必勝本・攻略本」の類は、出版関係者の話によると売上が激減しており(余談ですがパチンコ必勝本・攻略本の類は売上が微増しており発行部数では最近パチスロを追い抜いたそうです)、また5号機に関しては個別の機種に割くページ数が極端に少ないため、個々の機種特性が十分にプレイヤーに認識されていないということが言えます。また2005年5月度アンケートにおいて約31%とプレイヤーにとっての大きな情報源であったインターネットにおいても、5号機個別機種の特性が完全かつ詳細にまで記載された無料サイトは殆どないことも考慮に入れると、5号機の個々の特性を把握しているプレイヤーは2割にも満たないのではないかと考えられます。かといって「プレイヤーが知らないのならば好都合」とばかりに、前出の「チャンスゾーンや天井機能など」を故意に消すことは特性を殺すばかりでなく、設計上の出玉率を下げることに繋がり、目先の利益は上がるもののプレイヤーのリピートには繋がりにくいような気がします。「プレイヤーが知らないのであれば、機種特性を体験させ、リピートに繋げよう」という姿勢が大切なのだと思うのです。

(2)「高設定台・注目台などの札がささっている台」23.5
「新台や準新台のような札がささっている台(15.7%)」という回答結果から見ても、昨年5月の改正風適法の施行以来、各都道府県組合単位での自粛等はあるものの、「札」はプレイヤーの稼動動機にある程度の効果を与えていることが分かります。もちろんその効果を利用して、闇雲に全ての台に札を挿して煽ればよいというものではなく、プレイヤーの期待に沿った形での運用がリピートに繋がることはいうまでもないところであります。

(3)「両隣が空いている台」20.5%、「島のカドに設置されている台」18.5
ほかに「何も考えず空いている台に適当に座る(15.8%)」、「占いや第六感」の類の回答も目立ちました。これらはライトユーザーに回答者が多い傾向が見られましたが、ミドル・ヘビーユーザーでも低くない数値となっています。多くの説もある通り「稼動しやすいカド台」を如何にうまく使うか、また如何にして「座ってもらいやすい」コーナー・遊技台を提供できるかが重要であるのだと思います。

(4)「前々日・前日・本日の大当たり回数が多い台」20.0%、「前々日・前日・本日の大当たり確率が良い台」19.2%、
「大当たり回数の多い台」や「大当たり確率の良い台」は「高設定」、又はオカルト的に言えば「波が良い」というイメージからか、稼動がつきやすいことがわかります。BIGとREGを一括して「BIG回数」としてデータ出力するような5号機(IGTジャパンの【信長の野望】や【逮捕しちゃうぞ】など)やボーナス合成確率の甘い5号機はこういった観点から見ても稼動しやすい傾向があるといえます。
またこの他にもオカルト的な発想ではありますが、「以前大勝ちしたことのある台(17.6%)」や「いつもたくさんでている台(14.6%)」という回答もあり、出ているイメージや当たりやすいイメージの付いている台は稼動しやすいことがわかります。
次に「プレイヤーが座りにくい台・稼動しにくい台」の傾向について見てみましょう。表1のアンケートの26個の回答用選択肢の中で、「台に座る=稼動動機」として回答率の低かったものをあげています。
プレイヤーが座りにくい台 稼動しにくい台
「ふだんあまり出ていない(箱を積んでいない)台」2.2
「あまり座ったことがない台」4.9%
「前々日・前日・本日の大当たり確率が悪い台」6.2%
「以前大ハマリしたことのある台」6.5%

以上のように、当然のこととして「稼動しやすい台」とは正反対の結果が出ているのですが、「出ていないイメージ」「座りにくいイメージ」の台が「稼動しにくい台」となることが分かります。プレイヤーに対する遊技台提供において、このような悪いイメージのついた台を如何に最小限に止められるかが、稼動アップ・リピートの獲得に生きてくることになるといえます。俗に言われる「5号機は単純なボーナス抽選方式であるので、設定を長期間据え置けば、基板が勝手に収束しスランプを作ってくれる」という考えは間違いではありませんが、「前出のイメージを払拭する」のには不十分です。パチスロ機の確率は(一般的な確率収束の目安といわれる)分母の2条(この計算でも収束までには平常営業で2週間から1ヶ月かかるのですが)では収束しないことが多く、実際にシミュレーターで稼動させてみると、機械の検定期間(つまり寿命)である3年間でも確率どおりに収束しない機種があるのです。最近の5号機はこういった単純なボーナス抽選ばかりではなく、チャンスゾーンやAT抽選といった複数の抽選確率が関係しているものも珍しくはありませんし、「悪いイメージのついた台」は稼動自体が少ないため、そう簡単には収束してくれません。従って、「悪いイメージのついた台」を減らすためには、そのようなイメージを作る素となった原因を排除すること、つまり遊技台環境の整備や徹底した出玉管理・設定管理が必要になってくるのだと思います。
今年の7月までのホールさんの課題は、「5号機を如何に育成していくか」、その反面「機械代を如何に捻出していくか」であると察します。今後の半年間は機械代金及び入替にかかる諸経費が利益の大半を食ってしまう期間となり、「とても育成なんかしていられない」というのが実情であるのだと思います。ただし折角入れ替えた5号機を粗末に扱ったのでは、客離れを加速させるだけではなく、入替費用を倍増させることになりかねません。5号機は4号機のように短期間勝負で機械代金の何倍も稼げるようなものではありませんので実質の入替費用はそれ以上となります。そうならないためにも、特性を理解した上での間違いのない機械選定と機械特性を活かした品質管理・遊技台提供により、5号機を育成し定着させていくことが必要なのだと思います。
プレイヤーアンケート調査結果(12月)
[表1]あなたはパチスロコーナーで遊技する台を選ぶ際、どのような点に注目して台を選びますか?以下の中からあてはまるもの全てにチェックしてください。
また、以下の項目の他にも台選定の基準があれば、「その他」を選択した上で自由にお書き下さい。 (2006年12月度調査より)
[表1]
[表2]あなたは、パチンコ又はパチスロの新台の遊び方やゲーム性などを何で知りますか? (2006年5月度調査より)
[表2]


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