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5号機の扱い方
 今年に入って各遊技メーカーから続々と新機種が発売されており、特に3月の納品機種数はパチンコ・パチスロ合わせて40機種という類稀な激戦になっています。この様相はパチスロ4号機の撤去が完了する今年10月まで続くことが予想されますが、機械を購入する側であるホール企業にとって頭が痛いのが機種選定や機種構成の問題でしょう。
 そこで今回は平成19年2月22日〜23日に行ったプレイヤーアンケート調査の結果をもとに、プレイヤーの遊技動態からみた「集客の考え方」「機種構成の考え方」について述べていきたいと思います。
プレイヤーの平均遊技時間から見る「集客の考え方」
パチスロ派の平均遊技時間は平日は3.2時間、休日は4.5時間
 下記の表1と表2は2007年2月度のプレイヤーの平均遊技時間を調べたものです。
 まず表1からパチンコ派(パチンコしか遊技しない人・どちらも遊技するがパチンコの方が多い人)の平均遊技時間は、平日が2.2時間、休日が3.5時間であることがわかります。また表2からパチスロ派(パチスロしか遊技しない人・どちらも遊技するがパチスロの方が多い人)の平均遊技時間は、平日が3.2時間、休日が4.5時間というようにパチンコと比べて1時間以上も長くなっています。この調査結果から平日よりも休日、またパチンコよりもパチスロというような具合で遊技時間は長くなるということがわかります。そしてパチンコ台又はパチスロ台をフル稼働させるのに必要なプレイヤーの数(1日13時間営業として集客しなければならない客数)は、パチンコ1台あたり平日6人、休日5人、パチスロ1台あたり平日4人、休日3人という大まかな計算が成り立ち、この1台あたり人数に島台数や店舗台数を掛け合わせれば、島もしくは店内をフル稼働するために必要な集客目標が算出されます。  なおここでいう「平均遊技時間」というのは、プレイヤーが貸し玉やコインを借りて投資をする「投資時間」と初当りから出玉を出しきるまでの「回収時間」の合算を意味しており、仮に「投資時間」と「回収時間」の比率をざっくり半々として設定した場合、パチンコは平日で1.1時間の投資時間(分間スタート5.5回とした場合363回転)と同じく1.1時間の回収時間となり、またパチスロは平日で1.6時間の投資時間(フル稼働で約1120プレイ)と1.6時間の回収時間というような配分となります。この仮の時間配分から更に突っ込んだ考え方をしてみると、平日のパチンコにおいて、最大にはまっても363回転までには当りが望め、1時間で出玉を出しきれるような機械(調整も含む)が時間的観点から望ましいと言え、同様に平日のパチスロにおいては、最大にはまっても1120プレイまでには当りが望め、1時間半くらいで突っ込んだ投資分プラスαを回収できるような機械(調整も含む)が望ましいということになります。 以上に掲載したのはあくまでもプレイヤーの遊技時間を軸とした集客の考え方のヒントであり、「時間的観点」から自店の来店客を分析し、それに応じた「集客」及び機種構成・個別台調整などの「サービス提供」を考えていくことは決して無駄にはならないと思うのです。
プレイヤーの遊技経験人数(遊技歴)から見る機種構成の考え方
パチンコ派の遊技歴は15年以上が約50% 10年以上は約65% 5年以上のプレイヤーが全体の約8割を占めている
 下記の表3は2007年度2月時点でのプレイヤーの遊技経験年数(パチンコ歴・パチスロ歴)を調べたもので、上段が「パチンコ派のパチンコ遊技経験年数」を、下段が「パチスロ派のパチスロ遊技経験年数」を表しています。
 まず一見してパチンコ派の遊技経験年数の長さが際立っていることがわかります。遊技歴15年以上のパチンコ派は約50%、同10年以上が約65%、同5年以上では実に8割の人が当てはまってきます。つまり「パチンコプレイヤーは大ベテランが多い」ということになり、これまでの「パチンコは年配者向けである」とか「年を取ったら動体視力が落ちるためパチスロファンであってもパチンコに移行する」というような一般論を裏付けとなる調査結果が得られています。パチンコ機のここ20年の歴史を辿ってみますと、保留連チャン機やアレパチ全盛期から始まり、15年前のCR機の普及、5回リミッター規制機の導入、内規緩和による新要件機の導入、そして記憶に新しい突然確変機の導入と、規制強化又は規制緩和など数々の紆余曲折を経験してきています。その変化の波に呑まれることなくパチンコファンであり続けた彼らの嗜好は自ずと「保守的」又は「多少の変化には動じない」のだと思われますので、パチンコ機の機種構成においては、彼らの世代に合ったキャラクターの機種又は彼らが慣れ親しんだゲーム性やキャラクターの機種が大半(約8割)を占めることになるのだと思います。  一方でパチスロ派の遊技経験年数グラフを見ると、遊技経験の長い層から短い層までバランスよく分かれているのが見て取れます。これは「若い人がまず始めるのはパチスロから」という定説を反映しているもので、毎年一定数の新規プレイヤーを取り込み続けてきた結果であるといえます。パチスロにおいてもパチンコと同様、この20年間に数々の変化がありました。遊技歴15年以上の層が「3号機から4号機への転換期(初代ニューパルサー)」、遊技歴10年以上の層が「クランキーコンドルに代表される技術介入性の時代」、遊技歴5年以上の層が「大花火やアステカ、獣王、サラリーマン金太郎に代表される爆裂機時代」、遊技歴3年以上の層がいわゆる「北斗・吉宗世代」、遊技歴1年未満の層が「5号機世代」となり、それぞれの世代の代表機種とその世代からパチスロを始めた(覚えた)客層の比率がわかります。例えば「5号機の救世主になれるか?」と言われている「アイムジャグラー」の比率はどのくらいが妥当なのか、目押しをしなければ出玉を大きく損する類の機種の比率はどのくらいか、また「映像重視・リール出目不要」機の比率はどのくらいが良いのかなど、店舗内の機種構成を決定する上での参考にしていただければと思います。
プレイヤー使用金額・勝ち目標額から見る「機種構成の考え方」
パチンコ派の遊技歴は15年以上は約50% 10年以上は約65% 5年以上のプレイヤーが約8割を占めている
 表4はプレイヤーの使用金額と勝ち目標額に関する調査結果を表しています。
 平均的に使用する金額がどの位の人が、それぞれどの位の勝ちを目標としているかは表3の各項目を参照していただくとして、平成19年2月度調査の平均値は、平均使用金額が12.058円(参考:最大使用金額の平均は24,116円)、勝ち目標額が25,096円となっています。これは12,058円を使用して37,154円の景品を取りに行っていることになり、「倍率で3倍の勝負」がプレイヤーの平均的な勝負倍率であることがわかります。
 景品の目標額である37,154円をそれぞれ玉とコインに換算すると、等価で約9000個(玉箱約6箱分)と1800枚(ドル箱1箱から1箱半)となり、平均的なプレイヤーはこの程度の山(カタマリ)を狙っており、またこの程度の景品を数回の来店につき何回かでも取らせてあげればプレイヤーは満足するのであると思われます。  パチンコの9000個やパチスロ4号機時代の1800枚という出玉は問題ないとして(4号機では設定1であっても十分に取ることが可能だった、吉宗で1G連を2〜3回、主役は銭形で3G連を2〜3回という具合に)、5号機で果たして1800枚が出せるのかということがここで問題になってくるのですが、結論から言えば、5号機でも1800枚以上のコインを取らせることが十分可能です。最近ではパチスロ各メーカーの熾烈な技術競争の甲斐あって、設定1でも一撃で1000枚以上を取らせる機械や、完全目押しをすれば設定6の出玉率が120%という機械まで出てきています。またこれらの機械以外にも設定6を使用すれば2〜3時間で1800枚近い差玉が取れる機械はたくさん存在しますが、ただこれらの5号機に共通して言えるのは、設定1では1000枚以上を取らせることもほぼ不可能であるということです。コンスタントに1800枚という出玉を見せ、プレイヤーを惹きつけるにはやはり設定6の継続的な使用が不可欠といわざるを得ません。
 5号機新機種は今後も月間に20機種以上というハイペースで各メーカーから発表されてきます。発表されたそれぞれの機種の特性(最低限出玉率、平均投資額、平均TY、どの位の枚数が取れるのか)を十分に理解した上で、機種選定・機種構成を決定していく必要があると思います。
プレイヤーアンケート調査結果(2月)
[表1]パチンコ派の平均遊技時間、平日2.2時間休日3.5時間 (2007年2月度調査より)
[表1]
[表2]パチスロ派の平均遊技時間 平日3.2時間休日4.5時間 (2007年2月度調査より)
[表2]

[表3]パチンコ派とパチスロ派の遊技経験年数 (2007年2月度調査より)
[表2]

[表4]プレイヤーの使用金額と勝ち目標額 (2007年2月度調査より)
[表2]

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