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あるべきパチスロ専門店の姿
 2007年6月から本格的に始まる「パチスロ4号機の完全撤去」の波紋は大方の予想どおり大きなものとなりそうです。「2007年末には全国遊技場は8,000件まで減少」という総悲観論が飛び交い、特に「パチスロ営業を生業としているパチスロ専門店は小規模なものは、そのほとんどの店舗が閉店又は廃業に追い込まれる」という声さえも聞こえてきます。そのような状況を回避するためにも、今から多くのファンに支持される店つくりが必要なのだと思います。今回は2007年3月に実施したプレイヤーアンケートの調査結果をもとに、特に対象をパチスロ専門店に絞り「遊技者の嗜好に合った、あるべきパチスロ専門店の姿」について考察していきたいと思います。
パチスロ専門店の現状
客層分析
 【表1】はパチスロを遊技する人に、「専門店に行くか、それとも併設店に行くか」を質問したもので、「パチスロ専門店にしか行かない人(@)」が1.7%、「どちらも行くがパチスロ専門店の方が多い人(A)」が19.3%、「どちらも行くが併設店の方が多い人(B)」が50.6%、「併設店にしか行かない人(C)」という回答結果が得られました。
 この回答結果から、「パチスロ専門店の上得意客ともいうべき人(@+A)」はパチスロ遊技客全体の約21.0%であり、また「パチスロ専門店に来店する人(@+A+B)」は同じくパチスロ遊技客全体の約71.5%であることがわかります。一方「パチスロを遊技するにもかかわらず専門店には行かない人(C)」は全体の28.5%となっております。
 【表2】は【表1】の回答状況を「A.性別・年代別」「B.パチスロの遊技頻度別」「C.来店頻度別」「D.使用金額別」に分析したもので、これらの分析結果を見ることにより、2007年3月時点でのパチスロ専門店客層の詳細な分析が可能となります。
 まず「A.性別・年代別」回答状況を見ると、若年層(20代男性・20代女性)ほどパチスロ専門店に来店しており、逆に年配者(50代以上の男性・50代以上の女性)ほど専門店には行かないという大まかな傾向が見て取れます。20代男女や30代男女はパチスロを遊技する人が全体の8割以上(いずれも調査125人中100人以上がパチスロ遊技層)であることを考慮すると、パチスロ専門店に来店する若年層はその絶対数も多くなり、逆に40代男女や50代男女はパチスロを遊技する人が全体の6割以下(いずれも調査125人中75人以下)であることからパチスロ専門店に来店する年配層は人数的にも少なくなります。これらの結果からパチスロ専門店は若年層に支えられているということが分かり、また40代女性のようにパチスロを遊技する人は少ない(5割以下=125人中66人)もののパチスロ専門店に良く行く人の割合が高いというコアなファン層に支えられているとも言えます。
 次に「B.パチスロの遊技頻度別」回答状況を見ると、パチスロの遊技頻度が高いほど専門店に来店し、逆に遊技頻度が低いほど専門店には行かないという傾向が顕著に出ています。
 最後に「C.来店頻度別」回答状況と「D.使用金額別」回答状況を見て行きますと、来店頻度や使用金額が高いほど(ヘビーユザーやミドルユーザーほど)パチスロ専門店に来店し、逆に来店頻度や使用金額が低いほど(ライトユーザーほど)専門店には行かないことがわかります。このことから、パチスロ専門店はヘビーユーザーやミドルユーザーにとっては身近な存在であるが、ライトユーザーにとっては敷居が若干高くなっているというような傾向が見て取れます。
 以上がプレイヤーアンケート結果から見たパチスロ専門店の現状になります。この現状を踏まえた上で今後のパチスロ専門店の課題を挙げるとすれば、「現在のパチスロ専門店を支える若年層や一部の年配層も含めたコアなファン層、そしてヘビー・ライトユーザーには引き続きパチスロ専門店に来てもらうこと」「ライトユーザー来店の障壁となっているものを取り除き、来店しやすい環境を作り、新規客を取り込むこと」となります。
パチスロ遊技客から見たパチスロ専門店
良いイメージ・悪いイメージ
 【表3】はパチスロ遊技者から見たパチスロ専門店の良いイメージを、そして【表4】は悪いイメージとして適当なものを複数選択可で回答させたものです。これらの調査結果からパチスロ遊技者がパチスロ専門店に来店、または来店しないといった「遊技客の動機」の部分について考えていきたいと思います。
 まず【表3】の「良いイメージ」について見ると、回答の多いものから順に「最新の機種が早い時期に導入される(43.4%)」「機種の品揃えが豊富である(39.8%)」「新台入替でよく出す(29.3%)」「遊技したい台が必ず見つかる(26.5%)」「落ち着いて遊技できる(23.2%)」「店内の雰囲気が良い(20.2%)」となります。 次に「悪いイメージ」について見ると、回答の多いものから順に「ガラの悪い客が多い(34.8%)」「パチンコがやりたくなった時に困る(29.6%)」「ハイエナ狙いが多い(29.3%)」「上手なお客さんが多いため競争率が高い(21.8%)」「店内の雰囲気が悪い(21.0%)」「イベントの信頼度が低い(20.7%)」となります。
 これらの調査結果から、パチスロ専門店らしさ、つまり「パチスロ新機種の入替が頻繁で機種数が豊富であること」や「店舗の出玉・環境・イベントを含めた営業努力」が、パチスロ遊技客が持つ良いイメージとして来店動機に繋がっている一方で、パチスロ専門店ならではの「従来から一般的に言われてきた固定的な負のイメージ(客層が悪い・上手い客が多い・雰囲気が悪い)」が来店の妨げとなっているものと想像できます。ただしこの調査結果はパチスロ遊技客全員を対象にしたものであり、どうしても焦点がぼやけがちです。そこで次章では、前章で挙げた「今後パチスロ専門店がターゲットとするべき客層」のうち特に「ヘビー・ミドルユーザー」そして「ライトユーザー」に絞って精査・分析していきたい。ターゲット客層のうち「若年層」や「コアなファン層」については、「ヘビー・ミドルユーザー」の回答結果と非常に良く似ているためここでは割愛させていただきます。
各ターゲット客層別分析
(1)ヘビーユーザー・ミドルユーザー
 1ヶ月のパチンコ店への来店頻度が「ほとんど毎日」又は「週2〜3回」といったヘビー〜ミドルユーザーが、パチスロ専門店が持つ良いイメージとして選択した項目は非常に多く、全19項目のうち16項目の回答率がパチスロ全遊技者の平均値を大きく上回っております。これはヘビー〜ミドルユザーが抱くパチスロ専門店のイメージがすこぶる良く、彼らは今後もパチスロ専門店を支える客層になり得ることを示しているものだと思われます。
 ちなみに回答率が平均値を下回った項目は、「交換率が高いので、勝負が早い気がする(14.1%)」「店内の雰囲気が良い(18.5%)」「新台入替で良く出すイメージがある(28.1%)」となっています。 一方でヘビー〜ミドルユーザーのパチスロ専門店に対する悪いイメージとして、回答率が全遊技者の平均値を上回った項目を挙げると、「ガラの悪い客が多い(36.2%)」「ハイエナ狙いが多い(33.7%)」「パチンコがやりたくなった時に困る(28.9%)」「イベントの信頼度が低い(24.6%)」「機種構成のバランスが悪い(12.6%)」「店内の設備が充実していない(11.2%)」「新台入替が少ない、新台入替が遅い(7.3%)」となります。これらの悪いイメージを減らすことができれば、ヘビー〜ミドルユーザーのリピート率はさらに高まるのであろうが、特に店内設備の問題など中々簡単にはいかないものもあります。まず始められること(ガラの悪い客=集団でたむろしている客の排除、ハイエナ狙い客=空き台占領・通路立ち見客の排除、イベントの再考、機種構成の再考、新台入替で玉を出すこと等)から地道に努力していくことが必要です。

(2)ライトユーザー
 1ヶ月のパチンコ店への来店頻度が1〜3回といったライトユーザーから見たパチスロ専門店の良いイメージ・悪いイメージで上位に来るものは、全遊技者のものと相違はない。ただライトユーザーの回答状況で特徴的であったのが、全選択肢において回答率が非常に低かったことである。これはヘビーユーザーの回答傾向とは全く逆となり、全遊技者平均値を下回る選択肢が(良い・悪いの)全38項目中35項目というように、ライトユザーのパチスロ専門店に対する関心の低さを映し出しているような気がする。
 ちなみに全遊技者平均値を上回った項目は、「上手なお客さんが多いため競争率が高い=勝てない(26.3%)」「うまくお客さんのウラをかきそうである(14.7%)」「交換率が高いので遊べないイメージがある(11.8%)」となった。
 ここで2007年3月度に同じライトユーザーを対象に行った別のアンケート「どんなパチスロ専門店だったら行っても良いか(自由回答)」の回答結果をご紹介したい。ライトユーザーの回答の多くに見られたのが、「初心者でも・・・」や「女性でも・・・」という始まりで、その次が「・・・入りやすい明るいお店」「・・・入れる清潔感のあるお店」「・・・(遊技方法が)分かるようにして欲しい」「・・・勝てるようにして欲しい」であった。この回答結果を見てもパチスロ専門店はライトユーザーにとって敷居が高くなってしまっていたということが分かる。ライトユーザーはまず店構え、店内の雰囲気・客層、お店の噂、親切な案内表示などでそのお店に入るかどうかを決めるという。今後のライトユーザー獲得に向けた取り組みの中で是非とも心に留めておきたいことである。
[表2]

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