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2007年6月度のパチスロ発売機種数は20機種、同7月度の発売機種数は23機種(6月12日現在)というように類稀な状況になっています。パチンコの発売機種を合わせると、毎月30機種以上のラインナップが投入されるという異常事態です。
機械を選ぶ立場のホールもいろいろと目移りしてしまいそうな状況でありますが、それは遊技者であるプレイヤーも同じ事といえます。パチスロ4号機撤去という大イベントを控えて、当初から囁かれてきた5号機の数量的な供給不安が一応過ぎ去った今こそ、プレイヤーに支持される機械を選ぶこと、また本当に長持ちする機械を選ぶことが可能とななりました。
そこで今回はプレイヤーアンケートの回答結果をもとに、今後の機種選定の基準について考察していきたいと思います。



1.プレイヤーの遊技機種選択基準
表1は2007年4月度に実施したプレイヤーアンケート調査において、「遊技する機種を選ぶ上での重要なポイント」を予め用意された選択肢の中から、重要だと思う順に1位〜5位まで選択させたものです。

プレイヤーに最も多く選ばれた(1位〜5位のどれかで選ばれた)選択肢は「大当たりの連チャン(45.7%)」となりました。
やはりパチンコやパチスロは射倖性が高いほど人気になるという定説を裏付ける結果となっております。
しかしご存知のようにパチンコのスペックはほぼ横並び、またパチスロ5号機の規則では4号機のストック機に見られたような出玉を伴った実質的かつ意図的な連チャンの創出はほぼ不可能であるため、専ら「どのようにして連チャンとして見せるか(擬似連チャンを作るか)」という演出面での技巧性が各メーカー間で競われております。

このような状況下での「連チャン性」という本来であればプレイヤーに対する最大の訴求ポイントとなりうる要素は若干弱まりを見せる(強烈な連チャン性能でプレイヤーを虜にするような機械は望めない)ため、現在の機種選定においては、2位以降の要素を重要視せざるを得ません。
表1で「連チャン性」の次に回答が多いのは「勝ったことのある機種・相性の良い機種(45.0%)」となります。過去に設置期間の長かったヒット機種(=多くのプレイヤーに長期間支持されてきた機械)ほどより多くのプレイヤーに勝つ機会を与え、相性が良いと感じさせているとすれば、この要素は「過去の大ヒット機種のリバイバル機」に置き換えることができます。
パチンコでいえば「海物語シリーズ」や「必殺仕事人シリーズ」、「エヴァンゲリオンシリーズ」など、パチスロでいえば「花火シリーズ」「北斗シリーズ」「吉宗シリーズ」などが真っ先に思い浮かぶところです。

表1で次に多いのが、「好きなメーカーの機種である、相性の良いメーカーの機種である(39.3%)」「好きなキャラクターの機械である、好きなテーマ(ジャンル)を取り扱った機種である(32.8%)」となっており、ここまでの(上位)4つの選択肢がそれぞれ3人に1人以上の割合で選ばれているということを考慮するとやはり機種選定の上で無視できません。好きなメーカー・相性の良いメーカーという観点から見ると、やはり近年の設置シェアが大きいメーカーほどプレイヤーにとって慣れ親しみ、また勝つ機会を与えてくれたメーカーということになります。パチンコでいえば三洋物産、京楽、パチスロでいえばサミー、大都技研、山佐、アルゼなどがその代表格でしょう。
一方で好きなキャラクター・テーマという点でいえば、現在はキャラクター版権が乱立している状況にあり、「どの版権やテーマが良い」ということは一概には言えません。
それぞれのキャラクターやテーマの人気度をその都度精査していくよりほか方法はありません。

その他に表1で20%以上の回答があるもの(5人に1人以上が選択したもの)に目を向けると、第5位「最高設定や最低設定の出玉率が高い(27.4%)」、第6位「玉やメダルの出るスピードが速い(25.0%)」、第7位「1回の大当たりで出る玉やメダルの枚数が多い(23.3%)」、同7位「いつも行く店が良くイベントをするなど、力を入れている機種である(同23.3%)」、第9位「大当たり確率が甘いので当たりやすい(23.2%)」など、スペック面での優位性やホール側の営業努力に関する要素が並んでおります。

機種選定の上ではこのように「スペック面で何らかの優位性を持ち合わせた機種を選ぶこと」そして「イベントがしやすい機種を選ぶこと」も抑えておきたいところです。
また使用する上では「それぞれの機種のスペック面での優位性をプレイヤーにアピールし認知させること」「イベント等を通して力を入れていることをアピールし認知させること」が必要なのだと思います。


2.プレイヤーが遊技したいと思う機種の傾向
表2は2005年12月から2007年4月までの期間に実施した15回のアンケートで、プレイヤーに(都道府県の検定を通過した機種=発売前の機種に関しての)知名度、好感度、遊技したいかどうかを回答させたものです。

ちなみにこの期間中に行った280機種のそれぞれの平均値は、知名度81.6%、好感度25.8%、遊技したい48.3%となります。もちろん発売から遡ること1ヶ月以上も前の調査であるため、それぞれの機種の詳細なスペック等は全く知らされてはおらず、調査結果に影響を与えてはいません。純粋なキャラクターやテーマ、メーカーに対するプレイヤーイメージの調査結果としてみて下さい。

まずこの表を見ると、必ずしも知名度=好感度・遊技したい度とはなっていないことのほか、過去のヒット機種のリバイバル版ほど好感度が高く、プレイヤーの遊技意欲を高めていることがわかる。

また事前の遊技したい度がさほど高くなくても、本来の実力ともいえる高スペックの機種やキャラクター好感度の高い機種は結果的に稼動が長持ちしたというケースも多くあるようだ。

さらにいえば103位の美空ひばり、209位の冬のソナタに見られるように、事前の評価は決して良くはないものの、テレビCMなどの効果でイメージアップが図られた機種、それぞれのキャラクターのファン層をパチンコの新規客層として迎え入れることに成功した機種も存在します。
つまり過去の例から機種選びの教訓を得るとすれば、大ヒット機種のリバイバル機、キャラクター人気のある機械、スペック的に優れた機械、広報宣伝力を持ったメーカーの機械・・・ということになります。

表3は2007年5月に実施したプレイヤーアンケートの調査結果になります。調査を実施した5月30日時点で既に発売が決定されていたパチンコ・パチスロ合わせて50機種についての事前イメージをプレイヤーに聞いたものですが、表をざっと
みて気づくのが、「好感度」や「遊技したい度」が全体的に低いことであります。表3の50機種のうち、過去例(表2)の平均好感度を上回るのは僅かに18機種、また平均の遊技したい度を上回るのは9機種にとどまっており、6〜7月発売機種に対するプレイヤーの関心度の低さが伺えます。もちろんこの表3にはスペック面に対するプレイヤーの評価は入っておりません。表3の上位にランクインされている機種(主にリバイバル機)は、過去の経験から言うとオープン当初の稼動はまず問題ないといえます。

ただしそれらの機種についても機械任せの営業を続けると稼動の落ち込みも早くなると考えられるため、継続的にイベント等で取り扱うことによりプレイヤーの「好感度」や「遊技したい度」を刺激していきます。

一方で5号機最高の獲得枚数となる448枚のボーナスを搭載した第37位のデビルメイクライスリーや設定6のメーカー発表出玉率が極端に高い第41位のマーベルヒーローズなどは人気機種になる要素を十分に含んでいるのであるが、これまた機械任せの営業を続けると機械寿命を縮めかねません。

スペック面での優位性を確実に伝え、イベント等を絡めながら大事に使っていくことでプレイヤーの関心度を高めることができると思われます。また中位から下位にランキングされた機械にも同じことがいえるのだと思います。

要するにオープン前の限られた情報の中で機種選定をしなければならないホールにとって、それぞれの機種の全容を完全に掴むことは難しいです。
従って選んだ(導入予定の)機種の実力・性能に対して過大な期待を持ってはいけません。導入を決定した時点で(オープン日を待たずして)すでにその機種の営業は始まっており、オープン後にどのようにして特性や魅力をアピールしていけるかにかかっているのだと思います。


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